パソコンに向かうスーツ姿の男子学生と「男子学生の就活身だしなみ、どう支援する?」の文字

就職活動における「身だしなみ」というと、女性学生向けのメイク講座をイメージされることもあります。

しかし近年、大学や学校の就職支援の現場では、男子学生からも、

「青髭が目立つのですが、面接ではどうしたらいいですか?」
「眉毛はどこまで整えればいいのでしょうか?」
「肌荒れやテカリが気になります」
「男性もBBクリームなどを使ったほうがいいのでしょうか?」

といった、外見や身だしなみに関する相談が出てくることがあります。

一方で、キャリアセンターや就職支援担当者にとって、男性のスキンケアや眉、メイクに関する内容は、どこまで学生に伝えればよいのか判断しにくい分野でもあります。

大切なのは、男子学生に「メイクをするべき」と伝えることではありません。

自分に必要なケアを知り、清潔感のある状態で安心して面接に臨めるようにすること。

今回は、男子学生の就職支援に取り入れやすい「肌・眉・唇」の基本的な身だしなみについてご紹介します。

男子学生への「清潔感」の伝え方

就活指導では「清潔感を意識しましょう」という言葉がよく使われます。

しかし学生にとっては、「毎日お風呂に入っている」「髭を剃っている」「スーツを着ている」のであれば、十分に清潔なのではないかと感じることもあるでしょう。

ここで整理しておきたいのが、「清潔であること」と「清潔感のある印象」は必ずしも同じではないという点です。

就職活動における身だしなみでは、衛生面を整えることはもちろん、

・髭や眉が整っている

・肌のテカリや乾燥が目立ちすぎない

・唇が極端に乾燥していない

・髪型や服装を含め、全体が整っている

といった要素も、相手が受け取る印象に関係します。

学生へ指導する際には、「顔立ちを良く見せるため」ではなく、面接の場に合わせて身だしなみを整えることとして伝えると理解してもらいやすくなります。

男子学生が悩みやすい身だしなみ3つのポイント

1.肌・青髭|「隠す」よりも、まず整える

男子学生から相談が出やすいものの一つが、青髭や肌のテカリ、ニキビ跡、目の下のクマです。

まず基本となるのは、洗顔や保湿、髭剃りなどの日常的なケアです。

特に髭は、きちんと剃っていても肌質や毛の濃さによって青く見えることがあります。そのため、青髭が見えること自体を「身だしなみができていない」と捉えないことも大切です。

本人が気になる場合には、肌色に合ったBBクリームやコンシーラーなどを少量使用し、青みやクマ、ニキビ跡などを自然に目立ちにくくする方法もあります。

また、額や小鼻のテカリが気になる場合には、ティッシュなどで軽く押さえたり、必要に応じてフェイスパウダーを活用したりする方法があります。

重要なのは「顔全体を化粧で隠すこと」ではなく、本人が気になる部分を必要に応じて整えるという考え方です。

2.眉|大きく形を変えるのではなく「整える」

眉は、男子学生が自己流で手を加えて失敗しやすい部分でもあります。

「就活だから眉を細くする」
「左右を完全に同じ形にする」

と考える必要はありません。

基本的には、

・眉から大きく離れて生えている毛を整える

・長く伸びた毛を必要に応じてカットする

・本来の眉の形を大きく変えすぎない

程度から始めると自然です。

眉尻など毛が少なく、本人が気にしている場合には、アイブロウペンシルなどで不足している部分だけを自然に補う方法もあります。

特にメイク経験のない男子学生の場合、一度切りすぎたり剃りすぎたりすると元に戻るまで時間がかかります。

就職支援の場では、**「大きく変えるより、まず不要な部分を少しずつ整える」**という考え方を伝えるとよいでしょう。

3.唇|乾燥を整えるだけでも印象は変わる

意外と見落とされやすいのが唇です。

就職活動の時期によっては乾燥しやすく、唇が荒れていることがあります。

その場合は、まず無色のリップクリームなどで保湿するだけでも十分です。

本人が顔色の見え方を気にしている場合には、自然な血色感を補う色付きリップという選択肢もありますが、必須ではありません。

男子学生への身だしなみ指導では、いきなり「メイク」を勧めるよりも、洗顔・保湿・髭剃り・眉・唇といった日常的なケアの延長として紹介することで、抵抗感を持たずに取り組みやすくなります。

男性の身だしなみは「メイクする・しない」の二択ではない

男子学生への支援で大切にしたいのが、「男性もメイクをするべき」という一つの価値観を押しつけないことです。

肌や眉をどこまで整えるかは、一人ひとり異なります。

洗顔や保湿だけで十分な学生もいれば、青髭やニキビ跡などが本人にとって大きな悩みとなっており、BBクリームやコンシーラーを活用することで安心して面接に臨める学生もいます。

つまり、

「全員が同じことをする」のではなく、「自分に必要な身だしなみを選べる」ことが重要です。

性別によって方法を固定するのではなく、学生本人の悩みや希望を聞きながら選択肢を提示することが、現在の就職支援にも適した考え方といえるでしょう。

男子学生が自己流で迷いやすい理由

スキンケアやメイクに慣れていない学生の場合、インターネットで情報を調べても、

「BBクリームはどの色を選べばいい?」
「青髭はどの程度カバーすれば自然?」
「眉はどこまで剃っていい?」
「何を使えばいいのか分からない」

と迷ってしまうことがあります。

特に男性向けの美容情報には、日常のおしゃれを目的としたものも多く、就職活動で求める「自然な身だしなみ」とは目的が異なる場合があります。

また、青髭の濃さや肌質、眉の生え方などは一人ひとり異なるため、同じ方法がすべての学生に当てはまるわけではありません。

そのため就職支援では、商品や方法だけを伝えるのではなく、「自分の場合は何が必要なのか」を判断できるようにすることが重要になります。

男子学生にも「実践型」の身だしなみ支援を

身だしなみは、説明を聞くだけでは身につきにくい分野です。

例えば、

「コンシーラーは少量使う」
「眉を自然に整える」

と説明されても、初めて取り組む学生にとっては、その「少量」や「自然」の基準が分かりません。

そのため、男子学生向けの身だしなみ講座でも、

実際に鏡を見ながら確認する
→ 自分で手を動かしてみる
→ 適切な状態を確認する

という実践型の内容を取り入れることが有効です。

自分の肌や眉で一度経験しておけば、面接当日にも自分自身で再現しやすくなります。

就職支援の選択肢として「男性向け身だしなみ講座」を

就職活動における身だしなみ支援は、女性学生だけを対象としたものではありません。

男子学生にも、

・青髭や肌の見え方が気になる

・正しいスキンケアを知らない

・眉を整えた経験がない

・Web面接で顔色が悪く見える

・面接前に何を準備すればよいか分からない

といった、それぞれの悩みがあります。

こうした内容を就職支援プログラムの中で扱うことは、学生が身だしなみへの不安を減らし、面接そのものに集中できる環境づくりにもつながります。

大学・学校向け メンズ就活身だしなみ講座

メイクアンリミテッドでは、大学・短期大学・専門学校などの就職支援の場で活用いただける、男子学生向けの就活身だしなみ講座にも対応しています。

青髭や肌、眉、唇など男子学生が悩みやすいポイントを取り上げながら、単に「メイクをする」ことを目的とするのではなく、学生自身が自分に必要な身だしなみを理解し、面接前に自分で再現できるようになることを重視しています。

女子学生向けの就活メイク講座とあわせて実施するほか、男女を問わず参加できる「就活の第一印象・身だしなみ講座」として構成することも可能です。

学生の身だしなみや第一印象に関する支援を充実させたい際は、就職支援プログラムの一つとしてぜひご活用ください。

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著者情報

代表取締役・代表講師 SHUN(土方俊平)
代表取締役・代表講師 SHUN(土方俊平)
株式会社メイクアンリミテッド代表取締役・代表講師。化粧品業界や人材業界での販促企画、人材育成、マネジメント経験を経て、2014年より法人研修事業を展開。全国の企業・団体・教育機関を対象に、女性社員向けメイクアップ研修、男性社員向け身だしなみ研修、第一印象・印象管理研修の企画・登壇を行う。著書の出版、美容雑誌の取材・監修実績も持つ。