スーツ姿の高校生と「高卒就職直前|9月16日の面接前に確認したい身だしなみ」の文字

9月が始まると、高卒就活が一気に慌ただしくなります。
厚生労働省によると、学校から企業への応募書類提出は9月5日から、企業による選考・採用内定は9月16日からと定められています。(2026年現在)

選考開始が近づくこの時期は、高校の進路指導や就職支援を担当されている先生方も、面接練習や応募書類の確認など、生徒一人ひとりへの最終支援に取り組まれているケースも多いでしょう。

その中で、もう一度しっかりと確認しておきたいのが「身だしなみ」です。

身だしなみは面接の内容そのものではありませんが、服装や髪型、表情を整えて自信を持って面接に臨めれば、生徒自身も安心して面接に集中できます。

特に本格的な就職面接を初めて経験する高校生にとって、「これで大丈夫」と自分で確認できることも、本番前の安心材料の一つになります。

今回は、先生方が生徒と一緒に確認できる、面接直前の身だしなみチェックポイントをご紹介します。

面接前に生徒と確認したい身だしなみチェックリスト

前日や当日の朝に慌てないためにも、数日前には全体を確認しておきましょう。

顔・肌

□ 洗顔や保湿など、普段のスキンケアができている
□ 額や鼻周りのテカリが強くない
□ 唇がひどく乾燥していない
□ 髭の剃り残しなどがない
□ 本人が気にしているクマや肌荒れについて、必要以上に触ったり隠したりしていない

眉・髪

□ 眉周りが大きく乱れていない
□ 前髪で目元や表情が隠れていない
□ 寝ぐせなどがなく、髪型が整っている
□ 面接直前に眉や髪型を大きく変えていない

制服・服装

□ シャツやブラウスの襟・袖口に目立つ汚れがない
□ 制服やスーツに大きなシワがない
□ ボタンやネクタイ、リボンなどに乱れがない
□ 靴に目立つ汚れがない
□ 靴下・ストッキングなども含め、全体を一度鏡で確認している

すべてを完璧にすることが目的ではありません。

「相手に失礼のない状態に整えたうえで、生徒本人が身だしなみを気にせず面接に集中できること」を目安にするとよいでしょう。

1.顔・肌は「きれいに見せる」より「自然に整える」

面接直前になると、緊張や睡眠不足などによって、普段より肌の状態が気になる生徒も出てくるかもしれません。

注意したいのは、「肌荒れを全部隠さなければ」「クマがあると印象が悪い」などと過度な不安をあおらないことです。

ニキビや肌荒れそのものが、その生徒の清潔感を決めるものではありません。

まずは洗顔と保湿を行い、額や鼻周りの皮脂が気になる場合にはティッシュなどで軽く押さえる程度でも十分です。

本人がクマや赤みなどを強く気にしている場合には、肌色に合ったコンシーラーやBBクリームなどを少量使う方法もあります。

男子生徒についても同様です。

髭をきちんと剃っていても、毛の濃さや肌質によって青く見える場合があります。青髭が見えること自体を「身だしなみができていない」と考える必要はありません。

本人が気になる場合に、自然に目立ちにくくする方法があることを選択肢として伝える程度でよいでしょう。

2.眉・髪は「表情が見えること」を意識する

面接では、生徒の表情が先方に伝わることも大切です。

そのため、前髪が目元を大きく隠している場合には、本人らしさを残しながら、目や表情が見えやすい状態に整えることが大切です。

眉についても、大きく形を変える必要はありません。眉から離れて生えている毛や、極端に長く伸びた毛などを必要に応じて整える程度で十分です。

特に面接直前になって、

「就活だから眉を細くしよう」
「動画を見ながら初めて眉を剃ってみよう」

と大きく変えてしまうと、かえって本人が違和感を持って、不安を抱えてしまうことがあります。

直前期は、新しいことを始めるよりも、普段の自分を丁寧に整えることを基本にすると安心です。

3.制服・靴は「前日ではなく数日前」に確認する

制服や服装については、面接当日の朝に初めて確認するのではなく、数日前に一度着用して全身を見ることをおすすめします。

特に確認したいのは、

・シャツやブラウスの襟・袖口
・制服やスーツのシワ
・ボタンの取れ
・ネクタイやリボン
・靴や靴下
・鞄

などです。

数日前に確認しておけば、洗濯やアイロン、修理、買い替えなどが必要になった場合にも対応できます。

また、生徒本人に鏡の前で全身を確認してもらうことも重要です。

先生がすべて直してあげるのではなく、「自分で確認し、自分で整えて面接へ向かう」ところまで経験してもらうことで、入社後にもつながる身だしなみの習慣になります。

直前指導では「ダメ出し」より「確認」が大切

高校生にとって、就職面接は大人に囲まれて自分自身について話す、緊張の大きい場面です。

直前になるほど、

「髪型はこれで大丈夫かな」
「顔が暗く見えないかな」
「制服がおかしくないかな」

と、これまで気にならなかった部分まで不安になることがあります。

そのようなときに、「ここがダメ」「それでは印象が悪い」といった悪い指摘が続いてしまえば、身だしなみそのものが新たな不安要因になってしまうこともあります。

直前期だからこそ、

「ここまで準備できているから大丈夫」
「前髪を少し整えると表情がもっと見えやすいね」
「最後に全身を確認したら、あとは面接に集中しよう」

といった安心できる声掛けで、生徒の緊張を和らげましょう。

忘れてはいけないこととして、身だしなみ指導の目的は、生徒を同じ見た目にすることではない、ということです。大切なのは、本人らしさを残しながら、面接の場にふさわしい状態へ整え、自信を持って本番に向かえるようにすることです。

高卒就職の身だしなみ指導で意識したいこと

高校生への身だしなみ指導では、大学生や社会人向けの就活情報をそのまま当てはめないことも重要です。

SNSや情報誌など、巷にあふれている美容情報を見ると、「就活ではこのメイクが正解」「男性も必ずBBクリームを使うべき」「好印象な眉はこの形」などの決めつけた情報が出てきがちです。ですが、すべての生徒に同じ方法が必要なわけではありませんし、同じ方法が当てはまるわけではありません。肌質・髪質・顔立ち・校則・本人の希望などは、一人ひとり異なるからです。

そのため、学校での指導では、あくまで基本的な清潔感を整えることを共通の土台とし、そのうえで本人が困っている部分に必要な方法を伝えるという考え方がおすすめです。

女子生徒だけでなく男子生徒にも、肌・眉・髪・唇などについて相談したい人がいるかもしれません。そうした身だしなみについて、「誰でも相談できる」という環境をつくることも、就職支援の一つといえるでしょう。

最後の1週間は「自信を増やす」身だしなみ支援を

9月16日の選考開始を前に、先生方はすでに面接練習や応募準備など、多くの時間をかけて生徒を支援されていることと思います。

身だしなみについても、これまで身に着けてきたものを直前に大きく変える必要はありません。数日前に一度確認し、必要な部分だけを整えておくだけで十分です。

本番当日は、「身だしなみは大丈夫。あとは面接練習してきたことをしっかり伝えよう」と、生徒の意識を面接そのものへ向けられるようにすることが理想です。

身だしなみを「評価されるためのテクニック」としてではなく、生徒が当日に安心して、自分らしく面接に臨むための準備として活用してください。

高校向け 就活身だしなみ・第一印象講座

メイクアンリミテッドでは、高校の進路指導・就職支援で活用いただける、就活身だしなみ・第一印象講座を実施しています。

女子生徒向けの就活メイクだけでなく、男子生徒の青髭・眉・肌の整え方、男女共通の清潔感、面接時の第一印象など、生徒が実際に自分で再現できる内容を重視しています。

「身だしなみについて、先生だけではどこまで指導すればよいか難しい」
「男女ともに参加できる実践型の講座を取り入れたい」
「面接前に、生徒が自信を持てる機会をつくりたい」

といった場合には、高校の進路指導プログラムの一つとしてご活用いただくことも可能です。

生徒一人ひとりが、自分らしさを大切にしながら安心して面接本番を迎えられるよう、就職活動の印象づくりをサポートします! ぜひご連絡ください!

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著者情報

代表取締役・代表講師 SHUN(土方俊平)
代表取締役・代表講師 SHUN(土方俊平)
株式会社メイクアンリミテッド代表取締役・代表講師。化粧品業界や人材業界での販促企画、人材育成、マネジメント経験を経て、2014年より法人研修事業を展開。全国の企業・団体・教育機関を対象に、女性社員向けメイクアップ研修、男性社員向け身だしなみ研修、第一印象・印象管理研修の企画・登壇を行う。著書の出版、美容雑誌の取材・監修実績も持つ。